既存住宅とつながり、家族三世帯が住まう家づくり

家族三世帯が一緒に過ごせる広々としたLDKに、
おじいちゃんとおばあちゃんが暮らしやすい寝室まわり、
和室は素敵なお庭を望め、のんびりと過ごせる空間です。

増築を繰り返したお家の中でもひと際古い、築100年超えのお家を解体してのお家づくりでした。

茶色の外壁で温かみのある外観に仕上がりました。
広めに作られた玄関部分は、大切な家族みんなの入口です。

玄関ホールには仙台箪笥がお出迎え。
仙台箪笥の補修作業も行い、塗り替えをした深みのある黒い漆の色が玄関でも重厚な存在感を放ちます。

玄関ホールの右手側が既存住宅。左手側が今回増築を行った部分になります。
二つのお家が、玄関ホール部分でシームレスにつながります。

玄関ホールとリビングをつなぐ引き戸は、縦に模様が入ったポリカーボネート板でやさしく光を取り入れます。

リビングにはロフト部分につながる階段。
オープンな階段が、珪藻土塗りの白い壁に特徴的な陰影を落とします。

化粧梁に、古いお家の梁だったものを再利用しています。
新しいお家になっても思い出はそのまま。

家づくりと一緒に提案させていただいたダイニングテーブルとチェア。
深緑の革の張地で、落ち着いた印象です。
座面が回転するため、誰でも座りやすいチェアです。

洗面脱衣所には造作の洗面台。
引き出しなどを設けないシンプルなつくりに、窓と連動して考えられた大きな鏡。
リノリウム床や洗面台で白を基調とすることで、明るく開放的な空間に仕上がりました。

新しい寝室はおじいちゃんとおばあちゃんが使いやすいように。
トイレを近くに、車いすでも通りやすい広めの空間を設えました。
隣接している六畳間の和室とは、三枚の襖で仕切られ、すべて引き込むと一気にオープンな空間になります。

ウッドデッキにつながる和室は、大きな窓で、畳に落ちた陽光が心地よい和室スペースです。

竣工:
2023年10月
所在地:
仙台市
用途:
専用住宅
構造/規模:
木造平屋建て/APS工法
延床面積:
81.98㎡(24.79坪)

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