夜空の星を眺めたくて
白石川の畔に建つO邸。外観からもわかる特徴のひとつが、屋上バルコニーです。春には桜並木、晴れた日には蔵王山と、それは見事な眺望が楽しめます。でも、このバルコニーの本当の目的は、ご主人が癒しの時間を過ごすことなのです。
「星の写真を撮るのが趣味なんです。こんなご時世ですから、暗くなってから大きなカメラを抱えて外をうろうろしていると怪しまれちゃうでしょ(笑)。自宅の屋上からなら心置きなく撮影できる、というわけです」(ご主人)
こうして夢のひとつを叶えたOさん一家。さらに、実際に住んでみてはじめて実感したことがたくさんあったといいます。
無垢のヒノキの心地よさに開眼
奥さまが気に入っているのは、1階のリビングダイニングに敷きつめたヒノキの無垢フローリングです。当初はラグを敷くつもりであちこち探していたそうですが、なかなかピンとくるものが見つからず、それが功を奏したとか。
「ラグなしで過ごすうちに、無垢の床が、夏は気持ちよく冬はあたたかいことに気づいたんです。ついつい裸足になってしまうので、用意していたスリッパを全然使っていないくらい。夫の両親が泊まりにきたとき、3月だというのに底冷えする日だったんですが、80歳過ぎの母が『この家はあったかいね』といっていました。もうラグは必要ないですね(笑)」(奥さま)
家族も猫も、それぞれの時間を楽しめる
猫たちもまた、自分たちの空間=猫部屋(!)を謳歌しているそう。1階の一画に猫専用の空間があり、ちいさなドアを通って階段やリビングと行き来できるようになっています。
「猫は『自分の場所』があると安心するみたいですね。猫部屋をつくったことで、人間も猫もお互いにストレスが減ったように思います。そして何よりニオイの問題が解消されましたね」(奥さま)
家づくりは、本当に信頼できるパートナーと
築50年近い住まいを建て替えようと考えたとき、Oさん夫妻はまず大手ハウスメーカーに依頼しました。ところが、間取りの要望を伝えても、屋上の希望を相談しても、「規格外なので無理です」といわれてしまい、理由もわからないまま諦めざるをえない状況でした。
「メーカーからの返答にはがっかりしました。そんなとき、当初は夫婦ふたりで住む予定だったところに、息子と娘が『一緒に住みたい』といいだしたんです。息子も娘もアレルギーがあるので、そういうことに配慮した家づくりはないものかとインターネットで検索し、いえのわさんを見つけました。珪藻土に無垢の床……自然素材の家づくりはとても魅力的で。家を建てるときに『健康』という選択肢があったのかと驚きました。実際にくらしてみて、急激な変化はないものの、思えば子どもたちの咳や肌荒れの症状が軽くなっているようです」(奥さま)
「こちらは家づくりの専門家じゃないですからね、わからないことだらけです。高橋さんは、僕たちの質問や要望をちゃんと聞いて、ひとつひとつに答えてくれました。むずかしいときは、なぜできないのかも教えてくれます。使う木材1本1本のことまで説明してもらい、楽しく家づくりができました」(ご主人)
家づくりは、家族にとって一大事。夢をカタチにすること、住んでからの心地よさ、どちらにもきちんと心を配ることが大切です。そして、できあがったあとも長いおつき合いをしていけたら……いえのわは、そんなふうに考えています。